源氏物語あらすじ その5

源氏物語あらすじ その5

宇治十帖 

(「橋姫」より「夢浮橋」まで。薫20-28歳) 

柏木と女三宮の不義の子・薫と、源氏の孫・匂宮が、宇治八の宮の三姉妹・(大君、中君、浮舟)をめぐって織りなす恋物語である。つよい仏教色、無常感が作品の主調をなし、優柔不断で恋に対して決定的な強引さを持たない薫の人物造形がライバルである匂宮や第一部、第二部の源氏と対比されている。薫の人物像はこの後の王朝物語、鎌倉物語に強い影響を与えた。 

橋姫 

(薫20-22歳10月) 

源氏の弟・八の宮は二人の娘とともに宇治に隠棲し、仏道三昧の生活を送る。みずからの出生に悩む薫は八の宮の生き方を理想としてしばしば邸を訪れるうちに、ふとしたことから長女・大君に深く心を引かれるようになる。都に戻って薫が宇治の有様を語ると、匂宮もこれに興味をそそられる。 

椎本 

(薫23歳2月-24歳夏) 

春、匂宮は宇治に立寄り、次女・中君と歌の贈答をする。秋、八の宮が薨去。二人の姫君たちは薫に托された。薫は中君と匂宮の結婚を計画し、自らはを大君に思いを告げるが彼女の返答はつれない。しかし薫の慕情はいっそうつのる。 

総角 

(薫24歳8月-年末) 

薫は再び大君に語らうが思いは受け入れられず、むしろ大君は中君と薫の結婚を望む。秋の終わり、大君により中君と薫が一つ閨に取り残されるが、薫は彼女に手を触れようとしない。やがて当初の計画通りに薫は匂宮と中君の結婚を果たすが、匂宮の訪れは途絶えがちで、これを恨んだ大君は病に臥し、ついには薫の腕のなかではかなくなる。 

早蕨 

(薫25歳春) 

翌年、大君の喪が明けて中君は匂宮の元に引き取られる。薫は後見として彼女のために尽くすが、それがかえって匂宮に疑われる。 

宿木 

(薫24歳春-26歳4月) 

 匂宮と夕霧の娘・六の君が結婚し、懐妊中の中君は行末を不安に思う。それを慰めるうちに彼女に恋情を抱き始めた薫に中君は当惑するが、無事男子を出産して安定した地位を得る。一方で薫は今上帝の皇女・女二宮と結婚するが傷心は癒されない。しかし初瀬詣の折に、故大君に生き写しである中君の異母妹・浮舟を垣間見て、心を動かされる。 

東屋 

(薫26歳秋) 

浮舟は母の再婚により田舎受領・常陸介の継娘として育てられ、父の財力のために求婚者は多い。しかし母は高貴の男性との婚姻を望んで、彼女を中君のもとに預ける。母の意中は薫にあったが、ある夜、匂宮が見つけて強引に契りを結ぼうとしたためにあわてて浮舟を引き取り、後に薫と相談して宇治に移す。 

浮舟 

(薫27歳春) 

浮舟への執心やまぬ匂宮は、中君への手紙から彼女の居所を察し、薫を装って宇治に赴き、強引に浮舟との関係を結ぶ。やがて浮舟も宮を憎からず思うようになるが、何も知らない薫は彼女を京に移そうと準備を始め、匂宮もこれに対抗してみずからのもとに彼女を連れ去る計画を立てる。その結果、匂宮とのことは薫の知るところとなり、裏切りをなじる歌を贈られた浮舟は二人の男のあいだで懊悩する。 

蜻蛉 

(薫27歳春-秋) 

浮舟は行方不明になり、後に残された女房たちは入水自殺を図ったと悟って嘆き悲しみながらも、真相を隠すために急遽葬儀を行う。薫もこのことを知って悲嘆にくれる。夏になって、薫は新たに妻の姉・女一宮に心惹かれるものを感じる。 

手習 

(薫27歳3月-28歳夏) 

実は浮舟は、横川の僧都によって入水自殺後に助けられていた。やがて健康が回復した彼女はみずからの名を明かさないまま、入道の志を僧都に告げて髪を下ろす。やがて、明石中宮の加持僧である僧都が浮舟のことを彼女に語ったため、このことが薫の知るところとなる。 

夢浮橋 

(薫28歳夏) 

薫は横川に赴き、対面を浮舟に求めるが僧都に断られ、還俗を求める手紙を浮舟の弟・小君に託す。しかし浮舟は一切を拒んで仏道への専心を願い、返事さえしない。浮舟に心を残しつつ薫は横川を去る。 

 

いかがでしたか?平安貴族の暮らしなどが想像できれば幸いです。

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